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ファラデー

 ファラデーは19世紀イギリスの化学者で物理学者(1791―1867)。電気や磁気の研究の黎明期に、それらの研究に打ち込み、電磁誘導や電気分解の法則など発見し、重要な成果をあげた。学者とは縁のない家庭に生まれながら、これからみていくように、ふとしたきっかけで科学者になり、今日の電磁気学の基礎づけに大きな貢献をした。また、産業革命の時期に、電信技術などのかたちでその成果が利用されることになった。

目次

ファラデーの生涯

 マイケル・ファラデー(Michael Faraday)はイギリスのニューイングトンで鍛冶職人の家庭に生まれた。初歩的な教育だけ受けた後、1804年に製本屋の徒弟となった。製本業で暑かった科学書に興味を惹かれるようになった。

 科学者としての活躍:電磁誘導の発見

 1812年、たまたま王立研究所での H.デービーの講演を聞く機会をえた。ファラデーはこれに大いに刺激され、デービーに師事を志願した。1813年、ファラデーはこの希望をかなえてもらい、王立研究所の実験室助手に就任し、デービーの助手となった。デービーのヨーロッパ旅行にお供した。その際に、ファラデーは当時の電気研究の黎明期に開拓者となったボルタと出会い、電気研究に関心をもつようになった。

 1815年、ファラデーとデービーは帰国した。ファラデーは実験室助手として化学の研究に打ち込んだ。合金などをの研究をへて、1823年には塩素ガスや二酸化窒素、アンモニアなどの液化に成功した。1824年、その成果が認められ、王立協会の会員に選ばれた。1825年、実験室助手から主任に昇進した。この頃、ベンゼンを発見した。

 ファラデーはこのように化学研究で成果をあげるかたわら、電磁気学の研究にも着手した。当時はエールステッドやアンペールらが電気と磁気の関係について研究を発展させつつあった。ファラデーは電気と磁気の相互作用に関心を抱き、磁気が電流を発生させるかを見極めようと試みた。1831年、その成果が形になった。すなわち、電磁誘導を発見した。

 その後、ファラデーは主に電磁気学の研究を進めた。1833年には、ファラデーは電気研究の黎明期に知られた各種の電気が実質的に同一であることを示し、電気分解の法則を定式化した。これらの成果により、同年、化学の教授に就任した。

ファラデーの肖像画

ファラデー 利用条件はウェブサイトにて

 晩年

 その後も、ファラデーは数々の重要な成果をあげていった。1837年には静電誘導を、1838年には気体放電でのファラデー暗部を、1845年にはファラデー効果と反磁性物質を発見した。のちのマクスウェルの「力線」の概念へと発展する理論を展開した。ファラデーらの研究は当時の産業革命での電信技術の開発の基礎づけをなした。

おすすめ参考文献

塩山忠義『ニュートン・ファラデー・アインシュタイン : 偉大な科学者の生涯から物理学を学ぶ』ナカニシヤ出版, 2019

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