無料で非商用・商用利用(ビジネス)可能な名画などの画像をダウンロードできる、信頼性の高い海外の美術館などのウェブサイト 21選【2024年版】
世界中の美術館や大学などが名画などの所蔵史料の画像を、パブリック・ドメインやクリエイティブ・コモンズとして無料で公開しています。
パブリック・ドメインだと公言されている画像であればすべて商用利用可能だと誤解されている方もいますが、商用利用不可のものは数多くあります。それでも、非商用利用のみならず商用利用も可能なものがかなり多くあります。そこで、無料で商用利用可能な画像を公開している世界の美術館などのウェブサイトを紹介します。
実際に画像を利用する際には、それぞれの利用規約をご確認ください。
以下のリストは今後もまだまだ追加・更新していきます。
リンクのポリシーが不明確なケースもありますので、直リンクは貼っていません。
メトロポリタン美術館(アメリカ)
アメリカのメトロポリタン美術館は商用利用できる無料画像の提供者としては世界でもトップランナーだといえます。49万点以上の画像が商用利用できます。Open Accessの画像がこれに該当します。
ゴッホやモネ、ルノワールなどの有名画家の西洋の名画、葛飾北斎や喜多川歌麿などの日本の有名な版画、古代エジプトなどの貴重な歴史史料の画像などが公開されています。なにか探す場合にはまず最初にあたってみるべきサイトです。
検索画面は次のページです
https://www.metmuseum.org/art/collection/search
一番上の検索窓にキーワードを入れると、検索できます。そのさいに、少し下の「Show Only」のチェックボックスをみておきましょう。「Open Access」のチェックボックスにチェックをいれましょう。その後に、検索しましょう。そうすれば、パブリック・ドメインの画像だけが検索でヒットするようになります。
ちなみに、ごくたまに、パブリック・ドメインの画像であっても、小さいサイズの画像しかダウンロードできないことがあります。他の美術館から借用した作品などの画像の場合です。
利用規約のページ
https://www.metmuseum.org/about-the-met/policies-and-documents/image-resources
アメリカ国立美術館
5万点以上の画像がパブリック・ドメインとして商用利用できます。彫刻、装飾美術、版画、素描、写真、絵画などの画像です。イタリア・ルネサンスの巨匠やゴッホなどの名画や、考古学史料などが扱われています。
画像がパブリック・ドメインかどうかは、各画像のページの「Image Use」欄にPublic Domainと書いてあるかで確認できます。
https://www.nga.gov/
トップ画面の右上の3つの線の記号をクリックすると、キーワード検索できるようになります。
アメリカ国立美術館が公式でおすすめしている作品一覧は次のページからみれます
https://www.nga.gov/collection/highlights.html
こちらは多才な天才として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画です。
利用規約
https://www.nga.gov/notices/open-access-policy.html
ポール・ゲッティ美術館と研究所(アメリカ)
15万点以上の古代から現代までの幅広い美術作品や歴史資料の画像を利用できます。パブリック・ドメイン画像の供給者としては、世界でも有数の存在です。
パブリック・ドメイン(オープン・コンテンツ)の画像は商用利用可能です。
美術館の検索ページ
https://www.getty.edu/art/collection/search?open_content=true
●時代順の分類ページはこちら
https://www.getty.edu/art/collection
研究所の検索ページ
https://search.getty.edu/gateway/search?q=&cat=highlight&f=%22Open+Content+Images%22&sources=%22GRI%20Digital%20Collections%22&rows=10&srt=a&dir=s&dsp=0&img=0&pg=1
利用規約
https://www.getty.edu/projects/open-content-program/
ロサンゼルスのカウンティ美術館(アメリカ)
2万点以上の画像が利用できます。ラテン・アメリカに関係するものや、ギリシャ・イスラム文化に関係するものなどがあります。
特徴的なのは、様々な宝石の画像が多数掲載されていることでしょう。これだけの宝石コレクションの画像を提示している例はあまりみたことがありません(https://collections.lacma.org/node/2231209)。ほかにも、日本との連でいえは、「桜」関連の特集もあります(https://collections.lacma.org/node/580929)
検索窓の右にある”Show public domain images only”にチェックを入れて検索すれば、商用利用可能なパブリック・ドメインの画像だけがヒットします。
https://collections.lacma.org/
利用規約
https://www.lacma.org/about/contact-us/terms-use
シカゴ美術館
5万点を超える画像が利用できます。近現代の西洋絵画や、歴史資料も公開されています。
“CC0 Public Domain Designation”のラベルがある画像が商用利用可能です。
https://www.artic.edu/
ヨーロッパの16世紀の鎧です。
利用規約
https://www.artic.edu/terms
リヨン市立図書館(フランス)
リヨン関連の画像を中心に、他の画像も多く提供しています。興味深い演劇のポスターなども多くあります。古い文献も多いです。
各画像ページのDroit d’utilisation 欄に、Domaine publicと記されている画像は商用利用可能です。
https://numelyo.bm-lyon.fr/
調べてみると、日本関係の資料が結構多くあることに気づきます。たとえば、以下は1880年ごろの日本の天皇の行事にかんするものです。リヨンでこのようなニュースが出回っていたことを知れます。
利用規約
https://numelyo.bm-lyon.fr/conditions_utilisation
生物多様性遺産図書館
図書館の名前からも理解されるように、自然科学関連の画像が多く利用できます。動物や植物の画像が欲しいときにはうってつけです。
各史料のページの右側にあるCopyright & Usageの欄に、public domainと書いてあれば、商用利用可能です。
https://www.biodiversitylibrary.org/browse/collections
Emma Homan Thayer, Wild flowers of the Pacific coast, Cassell & company, 1887, Biodiversity Heritage Library
利用規約
https://about.biodiversitylibrary.org/help/copyright-and-reuse/#reuse
サクソン州立・大学図書館(ドイツ)
中世の古いものから近代のものまで扱っています。史料の数自体はかなり膨大です。建築物関連の画像がたくさんあります。さらに、プロの写真家の写真も無数にあります。お好みの一枚を見つけることができるでしょう。
それぞれの画像ページの説明で、”Public Domain Mark 1.0″かCC-BY-SAの表記があるものは、商用利用可能です。ただし、”Free Access – Reserved Rights”は商用利用に許可が必要です。
https://digital.slub-dresden.de/en/digital-collections
利用規約
https://nutzungshinweis.slub-dresden.de/en
オランダ国立公文書館
オランダに関する様々な史料の画像が利用できます。文書関連が多いです。
各画像ページで、Rightsの欄がCC0となっていれば、商用利用可能です。
https://www.nationaalarchief.nl/en
オランダのアーネムにある第一次世界大戦での墓です。
利用規約
https://www.nationaalarchief.nl/en/research/terms-of-use-for-scans-of-documents-maps-and-photos
ハンブルク美術館(ドイツ)
1万6千点のドイツ関連の作品およびフランスのアール・ヌーヴォーの作品、イスラムの古い史料、さらに日本関連の史料の画像が利用できます。
各画像ページにて、画像のすぐ下にPublic DomainかCC-BY-SAの表記があれば、商用利用可能です。
https://sammlungonline.mkg-hamburg.de/en
これは1730年のマイセンの陶磁器、つまり最初期のものです。
利用規約
https://sammlungonline.mkg-hamburg.de/en/termsandconditions
インディアナポリス美術館(アメリカ)
アメリカだけでなくヨーロッパや他地域の美術作品とそれ以外の史料も利用できます。日本の版画もあります。
各画像ページのCopyright欄にPublic Domainと記されていれば、商用利用可能です。
http://collection.imamuseum.org/
これは17世紀スペインの有名な画家エル・グレコの描いた聖マタイです。
利用規約
https://discovernewfields.org/research/licensing-resources
フォルジャー・シェイクスピア図書館
主にシェイクスピアに関連する書籍、劇場関連品、原稿などの画像が利用できます。
CC-BYSAの条件で商用利用可能です(Folger Digital Textsを除く)。
https://luna.folger.edu/luna/servlet
利用規約
https://www.folger.edu/copyright-policy/
ポーランド国立図書館
古代から現代まで、ポーランドを中心とした画像が利用できます。
各画像ページのPrawa do utworu欄に、Domena Publicznaと記載されている画像は無料で商用利用可能です。
https://polona.pl/
利用規約
https://polona.pl/static/polona/d59af5c6-45fb-4a79-8b79-ab0369067931
アメリカ国会図書館
アメリカにかんする史料を中心に、世界の様々な地域の画像も利用できます。膨大な資料が利用可能です。
各画像ページのRightsの項目がpublic domainや “no known copyright restrictions”に指定されているなら、商用利用可能です。クリエイティブ・コモンズの画像もあります。一部のコレクションは利用制約が厳しくなっています。
https://www.loc.gov/
アメリカのリンカーン大統領の手稿史料です。
利用規約
https://www.loc.gov/legal/understanding-copyright/#use
デンマーク国立美術館
デンマークの作品はもちろん、北欧やその他のヨーロッパの作品の画像が利用できます。
各画像ページのImage Usageの欄に、Public DomainあるいはCC-BY-SAと書かれていれば 可能です。
https://www.smk.dk/en/
利用規約
https://www.smk.dk/en/section/use-of-smk-material/
ウォルターズ美術館
古代から現代まで、様々な地域の絵画や歴史史料の画像が利用できます。
https://art.thewalters.org/
古代ギリシャのもの
ヒンドゥー教の女神たち
利用規約
https://thewalters.org/about/policies/rights-reproductions/
ボルドー・モンテーニュ大学(フランス)
フランス関連を中心に、様々な画像が利用できます。
各画像ページのConditions d’utilisation欄に、Public Domainと記されていれば、商用利用可能です。
https://1886.u-bordeaux-montaigne.fr/s/1886/page/accueil
利用規約
https://1886.u-bordeaux-montaigne.fr/s/1886/page/reutilisation
フィンランド国立美術館
2万4千点以上の画像が利用できます。フィンランドの作品が中心ですが、ヨーロッパの国々の古い作品もあります。
各画像のページにて、画像のすぐ下にCopyright Freeのマークがついていれば、商用利用可能です。
https://www.kansallisgalleria.fi/en/search?category=artwork©rightFree=true&hasImage=true
利用規約
https://www.kansallisgalleria.fi/en/Kuvapalvelu
ベルヴェデレ美術館(オーストリア)
中世から現代まで、5000点以上の作品の画像が利用できます。
オープンコンテンツの画像はCC-BY-SAの条件で商用利用可能です。
https://sammlung.belvedere.at/objects/images?filter=opencontentprogram%3Atrue#filters
利用規約
https://www.belvedere.at/en/open-content
クリーヴランド美術館(アメリカ)
アメリカのみならずアジアやアフリカなどの様々な作品が利用できます。CC0の画像が商用利用可能です。
https://www.clevelandart.org/
利用規約
https://www.clevelandart.org/terms-and-conditions
ちなみに、国内の同様のウェブサイトについては、次の記事で紹介しています
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